移動図書館の導入について考える

図書館は当然ながら施設というか建物であって常識的には移動するものではありませんが、だからこそ逆に移動図書館の需要というかサービスが生まれる余地があるとも言えます。

地域住民にとって図書館は教養とか娯楽の意味で欠かせませんが、やはり立地条件の制約などもあり、全ての人にとって便利な場所に設けられているとは限りません。

自分の住んでいる場所からは、気軽に行けるような場所に図書館がないという人も発生してしまうのが実情です。

そういう場合に諦めてももらうのでは十分満足のいくサービスを提供しているとは言い難く、かといって新設するには莫大な予算が必要でこれまた現実的でないケースがあります。

そういう場合に自動車を活用し、そこに本を搭載して当該地域を訪れる方法があり、これを移動図書館と呼んでいます。

もちろん普通乗用車では搭載できる数に限界がありますし、何よりも目当ての本を探したり選んだりしやすいように懸架することが困難ですので、ここはトラックやバンタイプの車両の出番となります。

非常に簡単に言ってしまえば、トラックの荷台にいくつかの本棚を据え付け、そこに本を並べるイメージと思ってもらって間違いありません。

実際の図書館施設に比べると、いくら大型の車両であってもその規模が全く比較にならないことは事実であり、積み込める本の数に限界があるのは間違いありませんが、それでも1000冊単位で積めるようにすることは十分に可能です。

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